2023-08-02
2023年8月2日 豊田合成平和町工場のビオトープにてワークショップを開催しました。
通常では見ることの出来ない企業敷地内ビオトープでの開催であり、また新型コロナウイルスの影響により休止していた協議会活動の再開ということもあり30名の方が参加されました。
長谷川会長と橋村氏(豊田合成)のあいさつからスタートし、野呂氏(豊田合成)より、ビオトープの計画や経過、現状などについて説明をいただきました。
その後、福島氏(TGメンテナンス)の説明により現地見学が行われました。
ビオトープ内には湿地の造成、インセクトパスやエコスタックの設置など生物多様性を高める配慮がいくつも実施されています。
ワークショップでは3班に分かれてビオトープの整備や調査を実施しました。
まずA班は希少となりつつある水生植物の移植です。豊田合成平和町工場の敷地内にて大切に育てられている「アサザ」と「デンジソウ」を植木鉢に株分けし、ビオトープの水辺に設置しました。
新しい環境に馴染んでどんどん増えていってほしいですね。
C班は水生生物の調査です。ここ数年水生生物の調査は行っていなかったとのことで、かご罠やタモ網を使っての調査では何が捕獲できるかみんな興味津々。
ギンブナやヨシノボリ、ミズカマキリ、ヤゴ類といった在来種が多数見つかり、外来種としてはアメリカザリガニが確認されました。やはり水辺は生物多様性を高めてくれますね。
そして最後のプログラムとして、このビオトープの生物多様性を高める為の工夫、また今後どのように活用していくかなどのアイデア出しが行われました。
みなさん、さすが協議会メンバー、アイデアは尽きず時間が全く足りませんでしたがたくさんのアイデアが出されました。
・もっと水辺を増やそう。
・周辺の樹木を整備しよう。
・シンボルツリーが欲しい
・地域性の野草を植えよう。
・もっと昆虫が集まるよう整備しよう。
・地域に開けたビオトープとなるといいな。 などなど、少しずつ実行できていくといいですね。
猛暑の中でのワークショップとなりましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後に鷲見副会長によるあいさつで終了となりました。
尾張西部生態系ネットワーク協議会では豊かな自然環境をみなさまと共に守り、創っていきたいと思います。